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新しくなったカラコールブレンド。次はドリップバッグコーヒーを作ります!

 | 取扱い商品のご紹介

(※本記事内に登場する商品写真はすべて試作中のものです)

今年10月にカラコールブレンドをリニューアルしてから、早1か月以上が経過しました。

おかげさまでイトウコーヒー本店では発売以降、多くのお客様にカラコールブレンドをはじめ、カラコールストレート、カラコール炭焼珈琲をお届する事ができ「非常においしかった!」というお声を頂戴しております。本当にありがたいことでございます。

そんな中、こちらも多くのお客様から寄せられる声の中に「ドリップバッグコーヒーは作らないの?」というものがありました。1杯分のコーヒーをお手軽に楽しめるドリップバッグコーヒーは、今やイトウコーヒー本店でもなくてはならない商品となっています。一般的にも「ドリップバッグ」と聞けばコーヒーを想起される方も増えてきているのではないでしょうか?

というわけでさっそく販売実現に向け、イトウコーヒー本店の奥田店長を中心に動き始めました!この記事が公開される頃には、すでにデザインや仕様などが確定していると思いますが、改めて新しいドリップバッグコーヒーが完成するまでの様子をご紹介したいと思います。

コーヒーの味が第一

利便性の高いドリップバッグコーヒーといえど、その味に妥協はしたくありません。
「挽きたて・淹れたて」の味をいかに手軽に再現できるかを最優先に考え、生産部長である工場長を中心にテイスティングを重ねました。

コーヒーの味を決める要素は大きく分けると「鮮度」「挽き目(粉の粗さ)」「コーヒーの分量」「湯温/湯量」「抽出時間」などが挙げられます。厳密にはこれらで全てではありませんが、ドリップバッグコーヒーという商品形態の制約がある中で、いかに最高の味を引き出す事ができるかを考えなくてはなりません。製造するにあたって、私たちでコントロールできる部分は主に「分量」「挽き目」「鮮度」となります。

分量を決める

まずは分量から考えることにしました。

商品の規格上、ドリップバッグに詰める事ができるコーヒーの量は最小で8g、最大で12gとなっています。これらを1g刻みで味見したところ、カラコールブレンドとカラコールストレートは12g、カラコール炭焼珈琲に関しては10gとしました。炭焼珈琲は12g使うと味が強く出過ぎてしまい、その本来のコク、香り、甘味のバランスが崩れてしまう結果に。他の2つについては12gでちょうど良いバランスを保つ事が分かりました。

挽き目は繊細

次に決めることは挽き目。

粉の粗さでコーヒーの味は大きく変わってしまいます。それはお湯と粉の接触時間に微妙な変化が発生するためです。試飲を重ねた結果、3種類それぞれ違う挽き目となりました。粒の大きさは「炭焼>ブレンド>ストレート」の順番となっています。

粉の粗さはそこまで関係ないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、コーヒー教室などで飲み比べてもらうと明らかにその差を実感していただく事が多いので、手が抜けない部分です。

もし3種類とも手にする機会がありましたら、ぜひ見比べてみて欲しいポイントです(ぱっと見は分からないかもしれませんが!)。

鮮度にも抜かりなく

コーヒーは焙煎が終わった瞬間から空気中の酸素に触れる事で劣化が始まります。特に感じやすいのは「香りが抜ける・嫌な酸味、えぐみが際立つ」といった点です。

基本的に私たちが一般のお客様におすすめするのは「コーヒーは可能な限り豆の状態で購入して飲む直前に挽いて抽出する」というフローなのですが、ドリップバッグではそれが叶いません。なぜならすでに挽いた状態のコーヒーをパック詰めするからです。ドリップバッグである以上その制約は受け入れる前提で、その他の品質の劣化に繋がる原因を可能な限り取り除く事を考えています。

まずは可能な限り製造直前にコーヒーを挽く事。
弊社で焙煎したコーヒーをドリップバッグに加工してくれる工場に送るのですが、ギリギリまで挽かずに保管しておきます。
挽くタイミングは製造日の前日。直前にそれより後に挽いてしまうとコーヒーから放出されるガスで袋がパンパンに膨れてしまいます。

そして2つ目にできる事は「窒素充填」。
ドリップバッグの袋内を真空にして酸素を追い出し、かわりに不活性ガスである「窒素ガス」を充填し密封します。これにより長期の常温保存でも品質を保つ効果があります。

(※窒素ガスとは無色・無味・無臭の不燃性のガス。空気中の約78%を占めており、身近なところでは食品の酸化防止目的として使われています。ポテトチップスなどがイメージしやすいですね)

これらを踏まえた上で、ようやくドリップバッグコーヒー各種の最高の味を引き出す事ができました。
そして最高のパッケージを目指し、試作が始まりました。

パッケージデザイン

パッケージデザインは引き続きPeace Graphics(ピースグラフィックス)さんに依頼することに。

とはいえ同じコーヒーのデザインということで、大きくパッケージデザインが変更になるという事はありませんでしたが、我々では気づかない点を的確に指摘していただき、非常に満足のいくパッケージに仕上がりました。

社内には「もっとシンプルな方が良いのではないか?」という声もあったのですが、敢えて存在感を発揮できるようこのデザインで確定しました。決断する時には大胆さも大切だと思います。

またPeace Graphicsさんに助言をいただき、パッケージの両サイドに「ドリップバッグ/Drip Bag Coffee」と印字する事に。普段コーヒーに携わる仕事をする私たちからするとパッケージを見た瞬間にドリップバッグコーヒーと気付くのですが、一般的な消費者視点だと「どんな商品か分からない人も多いはず」との新たな目線でデザインを完成させてくれました。

また裏面にはQRコードを印刷し、ドリップバッグコーヒーの淹れ方動画に直接ジャンプできるようにしました。いくら良い製品ができたとしても、淹れ方がうまくいかないと全てが台無しになってしまいます。それにイトウコーヒー本店でも「ドリップバッグは便利なんだけど、いまいち上手に淹れる事ができない、、」という声を良く耳にします。

また、ドリップバッグコーヒーをご自宅用に買われる方も多いですが、同じくらいギフト用としてのニーズがあります。そして贈られた方がコーヒーに詳しくない場合もあると思いますので、そういった方々にも参考にしていただける2分程度の動画に仕上げております。ぜひご活用ください。

ギフトボックスにもこだわりを

ちょっとした手土産にも使って頂けるよう、ギフトボックスにもこだわりました。
製造をお願いしているのが「少ないロットでも、欲しいサイズを特注したい!」を実現してくれる山本洋紙店さん。

今回作っていただくギフトボックスは、機械箱と言う昔ながらの形式で職人さんが半手作業で作る「素朴でどこかなつかしい」箱で、なんと言っても四隅の留め方がかっこいいのです。銅色の針金を使い「角止め」という手法で仕上げてくれるのですが、その無骨ながら可愛らしくもある見た目がとても気に入っております。

材質は少し分厚めのクラフト紙で、もらっても捨てずに小物入れ等として使って頂ける、二度美味しい仕様となっています。お子様の細々したおもちゃを収納するのにも向いていると思います。

こちらはまだ試作の段階なのですが、9個入・18個入ギフト用の2パターンを打ち合わせしています。もらった人が箱を開けたときに「アッ」と驚きを感じでもらえる、そんなイメージを目指して完成まで持っていきたいと思っております。


(ちょっとした工夫も施してます)

それから仕上げにロゴの箔押しも施す予定です。
現在、その件に関しては関係各所との最終打合せを控えています。とても雰囲気のある仕上がりになると思いますので、こちらの進捗も随時紹介させて頂きますね。作っている我々も楽しみにしているところです。

お得な先行予約販売を実施します!

完成まであと少しとなりましたが、近々新しいドリップバッグコーヒーの先行予約販売受付を開始する予定です。
大まかな内容としては「9個お買い上げ毎に1個ドリップバッグコーヒーをプレゼント」致します。

※予約販売は受付終了しております、お申し込みありがとうございました

詳細は近日中に記事でご案内しますのでお楽しみに。
長文、最後までお読み頂きありがとうございました。

なお、レギュラーコーヒーのカラコールブレンド・カラコールストレート・カラコール炭焼珈琲はすでに販売スタートしております。イトウコーヒー本店、及びオンラインショップでお買い求めいただけます!

※イトウコーヒー本店の情報はこちらです→イトウコーヒー本店>>
※オンラインショップはこちらです→イトウコーヒーオンラインショップ>>

ドリップバッグコーヒー完成しました!

ドリップバッグ カラコールブレンド

ドリップバッグ カラコールストレート

ドリップバッグ カラコール 炭焼珈琲

ようやく発売する事ができました。

ぜひご利用くださいませ。